人気ブログランキング | 話題のタグを見る

作り手が見えるって事

最近では食べ物で「作り手の顔」に注目されていますが、建物ではそれ以上に重要な事なのかも知れません。
例えば昔、ほんの少し前の昔、家を建てる時は、大工さんとの友好関係を保つために、依頼主は気持ち良く仕事ができる環境を作ります。地鎮祭、棟上式を盛大に行い、大好きなお酒をお土産にし、昼のお茶やおやつのお菓子をタイミング良く出します。
大工さんは依頼主の誠意を受け、見積もり以上の仕事をしてくれます。鉄筋は使わないから、たぶん梁を強く・多くしてくれるでしょう。
反対に建売の一戸建てのように、誰が住むかわからない家に対しては、手抜き・建材を減らすなど「悪魔の笹焼き」が聞こえてしまいます。つまり使い手の顔が見えなければ、作り手も張り合いが無い。
顔が見えるって事は、言い換えれば職人といわれるプロとの付き合い方を身に付けるって事なのかも知れません。
それは、食べ物でも、着る物でも、建物でも・・・
by naokingjp | 2005-12-03 14:08 | ライフスタイル
<< 遠回りしても寄りたい店(7)「永楽」 京都修学旅行1泊2日(7) >>