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この写真で銀座「ルパン」を知った

新宿歴史博物館で開催中の、林忠彦写真展「新宿・時代の貌」を見てきました。
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この写真で銀座「ルパン」を知った_a0008176_1656439.jpg戦後間もないカストリの時代の写真はやはり凄い。そしてもう一つのジャンル、文士の写真は決闘だったと述懐している。それぞれの作家に最も相応しい背景に置いて撮影している。
この太宰治の写真は、銀座ルパンで他の文士を撮影していた時、奥で新進気鋭の太宰治が酔っ払っていて俺を撮れと騒いでいたそうな。林忠彦は最後のフラシュバルブを使い、持ち合わせのレンズが引きが出来ないので、便所を開けて、便器の上に乗って撮影した。
結局この写真が太宰治を紹介する写真として最も使われたようだ。
小生は40年以上前の学生時代、この写真で、銀座ルパンの存在を知って、通う事になる。古い木のカウンターは多くの文化人が通うことにより、落ち着いた雰囲気を醸し出していて、居心地が良かった。
最近、人の心を動かすには歴史・時代の重みが必要不可欠と思うようになった。
by naokingjp | 2009-12-15 16:58 | 写真
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